マックス道場

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妊娠40週出産②!〜イクメン日記〜



■5/31 10:30
家から近いので、1時間ほどで病院に戻る。部屋が一気に様変わりしてた、アロマの香りに、青色の間接照明にモニターには癒しの水族館のような映像。さすが産婦人科病院だと唸らされた。分娩室のソファに座ってもやることないのでひたすらモニタ見たりする。胎児の心拍と腹部の張りが数値化されており面白い。嫁さんが「ウウウゥ・・・」と苦しむと、腹部の張りの数値が一気に上昇する。落ち着いてる時に、自分の親および、嫁さんの親に経過報告、みんなびっくりして両母は「えー!今から行くから!」などと言ってくるも、どうなるかまだ分からないからさすがに来るのはまだ待ってくれ!と答える。

■5/31 12:30
先ほどの先生が来て再度診察、モニターで胎児の動きが一瞬悪くなったことがある、子宮口が0.5センチしか開いていない。このまま経腟分娩待ってもいいけど・・・陣痛が強くなるたびに胎児の状態が悪くなるのはどうかと思う。帝王切開がいいんじゃないか・・・君たちはどうしたい?と言われる。朝から話を聞いてる限りでは、かなりリスキーな出産になりそうだし、嫁さんも朝の時点で腹を括ってくれていたので即答で帝王切開でお願いする。「OK!よっしゃー」「そいじゃ同意書持ってくるから準備開始だ」と言った瞬間に取り巻きのスタッフの動きが半端なく早くなり、一気に緊急手術モードに変わったw 何なら「では15時から開始するので手術の説明を後程・・・」みたいな流れになるかと思ってたら、手術同意書を書いてる間に嫁さんの体に追加の点滴や、血栓防止ソックスなどが次々とセッティングされていき、15分後には嫁さんはオペ室に連れて行かれた。

■5/31 13:30
病室で関係者に電話連絡。そうしているうちに「おぎゃぁぁー!!!」と聞こえてきた。こりゃ生まれたかー!と思う。病室とオペ室は同じフロアなんだけどここまで聞こえてくるとは。その後30分くらいしてから「おめでとうございまーす」と看護師が部屋に入ってきた。新生児室にいるとのことで見に行くと沐浴中の乳児がいた。おぉこれが我が子かと・・・一瞬抱っこさせてもらったが感動も束の間、冒頭にも書いた通り、腹を切った人は無事なんかーとずっとモヤモヤしていた。体重が2400gと小さめなので保育器に突入。その後ガラス越しに眺めていると担当医がやってきて嫁さんも今処置が終わったと聞いてやっと安心できた。病室に戻り、急遽やってきた実母と待つこと30分くらい。真っ白な顔して、手術帽子を被された嫁さんがストレッチャーで運ばれてきた。むっちゃ顔色悪い!手術自体は腰椎麻酔だけど、術後に痛み止めで笑気ガスもしくは、点滴から麻酔を追加すると聞いていたので寝てるかもしれないと思ったけど、それにしても顔色が悪くてさすがに不安になった。その後30分くらいして少し意識も戻ってきて「足がしびれてて感覚がなくて気持ち悪い」とか朦朧としながら話す。

■5/31 16:00
助産師さんがやってきて赤ちゃんを連れてきた。いきなりおっぱいを与えようと試みて成功。生まれたばっかりなのに動物ってすごい。さっきまで腹の中に入っていたのに、外の世界に出た瞬間に母親にもとへとなびいていく姿は強い生命力を感じた。その後、嫁さんの意識もはっきりしてきて、バイタル等も問題なく進んできたので一旦自宅に帰ることにした。夕方に昼夜兼用の飯を食って、完徹後の仕事でも味わったことのないような物凄い疲労感を感じながら1時間ほど倒れこむように寝る。

■5/31 19:30
再び病院へ。自分も全身麻酔、腰椎麻酔、硬膜外麻酔と何度か手術の経験をしたことがあるけれど、手術当日の夜って麻酔が切れてから無茶苦茶痛いのを知ってるので、痛みを心配していたけれど、今のところは痛みどめは術後に1回点滴経由で入っただけみたい。夕方に比べて嫁さんの意識もはっきりしていたが尿管繋いで点滴受けてる姿はさすがに痛々しくて可哀そうだったり、何で彼女だけが痛い思いしてるんだろうと申し訳なくなってくる。軽く話して21時前には帰宅。この日の夜は23時前に泥のように眠れた・・・・

・・・
テレビで見るような感動の出産とは違い、怪我→緊急手術のような出産で、イメージしているものとは違ったけれど、今のところ嫁さんも赤ちゃんも安定しているので何よりうれしい。友達に聞くと我が子の出産時にはみんな泣いていたので、氷の心を持ったおいらもひょっとすると泣くかなーと思ったけど、さすがに泣く余裕は無かったな(嫁さんの痛々しさに少し心の中で泣いたくらい)。入院は1週間らしいけど、まずはこの1週間何事もなく、順調に親になっていきたいと思う。まずは父親への第1弾はクリアしたと思うので、今後もイクメン道を精進していこう。

前後日記
■出産日記①:http://d.hatena.ne.jp/max2008/20110601
■出産後1日〜5日メモ:http://d.hatena.ne.jp/max2008/20110604